Home
おおい町(大飯)

日角浜
Hitsuhama


ひ つ は ま


大飯町大島区の中心地、日角浜集落。日角浜の由来は分からないが、「大島で一番先の朝日の差すところ」とは、ある古老の話。察するに、「日出ずる浜〜日出ず浜」からの転訛ではなかろうか。
現在寺院の建物はなく、僅かに廃屋と化した阿弥陀堂が残っているに過ぎないが、ここには長楽寺という古寺跡があり、収蔵庫には平安地代の木造阿弥陀如来坐像(215.7p)と、同じく木造多聞天の立像(165.1cm)があり、共に国の重要文化財に指定されている。中央の一流の仏師作と言われているが、陸路のなかった辺境の地に、このような立派な仏像が存在するのは、天平19年(747年)の『大倭国(やまとのくに) 大安寺流記資材帳』に記載されているように、大島が大安寺の荘園であったからだろうと考えられている。
大島には、ニソの杜(もり)という先祖を祭る場所が30ヶ所存在するが、その一つ、日角浜の杜もここにある。ニソの語源は不明だが、「御祖」ではないかといわれている。大島の開祖24宗家の祖先を祀ったものといわれ、その後分家等が加わり30ヶ所になったという。毎年陰暦11月22日の夜、一族が精進潔斉の上、赤飯を藁苞(わらずと)に入れ、切り餅、御幣などを持ってお参りする。神聖な場所であるので、樹木を切ったり、汚物を捨てたりすると祟りがあると一切禁じられている。氏神の島山神社にはこの24宗家の先祖を祭る余永(よなが)神社が合祀されている。ニソの杜の祭祀行事が、今なお厳粛に守られていることは、民俗学会でも非常に貴重なものとして取り扱われている。


長楽寺
木造阿弥陀如来坐像
日角浜集落
 小浜湾に面して家並みが続く。


ひとくちメモ
長楽寺(ちょうらくじ)は、大島半島にある三古刹の一つで、聖徳太子創建といわれる真言宗の寺。収蔵庫に安置されている阿弥陀如来坐像(国指定重文)は九体飛天の光背を配した寄木つくりである。






©(社)若狭湾観光連盟(小浜市小浜白鬚112・白鬚業務棟2F) All rights reserved.
このサイトの画像・記事等の著作権は(社)若狭湾観光連盟に帰属しています。
データの再利用および無断転載は堅くお断りいたします。
TEL 0770-52-7701