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小 浜 市

堅海
Katsumi


か つ み


内外海半島にそびえる久須夜ヶ岳(くすやがたけ)の西麓に位置し、小浜湾に面する堅海は、「勝海」「勝見」とも書き、中世には、島山(大島)、泊、堅海は、「志万郷」に属していたようであった。
内外海半島諸村の中でも最も耕地面積が広く、海に面していながら、農村的要素が強く、漁業権を殆ど持っていない。
集落の北東の山裾に鎮座する久須夜神社は、延喜式神名帳所載の古社であり、若狭国鎮守大明神十社の一つとして崇敬されてきた。久須夜ヶ岳の山腹エンゼルラインに沿って、そびえ立つ巨岩、狼岩(おおかみいわ)は、祭神大己貴命(おおなむちのみこと)が天下った岩と伝えられている。この辺りから山麓の神社あたりまでの一帯を烏帽子の森(えぼしのもり)と称し、古くから堅く不浄を禁じているが、荘厳な神域を形成する見事な社叢の存在もこうした厳しい禁忌と篤い信仰の所産である。このことが、地名の由来に関係があるかもしれない。
また、昔この地は勝見草(ヒエの一種。食料にした。)の自生する楽園であり、そのため陸の孤島であった「かつみ」の人々は侵入者を恐れ、近寄り難い海「堅海」と字を変えて楽園を守った、との説もある。
応安2年(1369年)創建と伝えられる臨済宗長慶院の木造観音菩薩坐像は、重要文化財である。太造りで堂々とした体躯であるが、穏やかな顔が印象的だ。


堅海集落


ひとくちメモ
内外海半島西側に位置する堅海の「長慶院(ちょうけいいん)」は、臨済宗南禅寺派の寺。開祖、開基など詳しいことは不明だが、寺に伝わる木造観音菩薩坐像は平安時代の作といわれ、国指定の重文になっている。






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