| 昔は子供がわるさをすると、親はもとより誰からもよく叱られたものである。「コラ!何しとるんや、おまえどこの子や?」、ふつうは蜘蛛の子を散らすように逃げるのであるが、小浜市中名田地区にはこの「小屋」という地名ならではの笑い話が残っている。 |
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大人「コラ!おまえはどこの子や?」
子供「小屋(おや)の子や」
大人「親の子はあたりまえや。どこの子や」
子供「そやから小屋の子やてゆうとるやろ」
要領を得ない答えに、そのうち大人は怒る気を失うのである。
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| 若狭湾へ注ぐ南川の支流である田村川。「山高水長ノ佳境清ク人亦清シ」と詩客の詠むこの清流は小屋集落を水源として中名田地区を流れる。 |
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| 川の名前は、平安初期の征夷大将軍坂上田村麻呂一族の当地開発に由来するものとされ、小屋集落の熊野神社をはじめ、下田集落の加茂神社など、起源に名の残る古社が数多く見受けられる。 |
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| 中名田地区では「ござった(来られた)、さっしゃる(される)」など、平安文化を感じさせる方言が今なお語られ、都人の往来に思いを馳せずにいられない。 |