| 南川の支流「槙谷川」の源流が流れる山間の集落である。応神天皇を祀る槙谷八幡宮神社は丹波北桑田郡知井村の八幡神社より神霊をお迎えしたといわれる。 |
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時は今から350年も昔のこと。知井村では毎年8月15日に氏神八幡神社の例祭が行われ、氏子はもとより、遠近の老若男女こぞってこの神社に集まり、各自が思い思い見事なまでの工夫で変装し、深夜はおろか夜の明けるまで踊り興じたという。 当時、槇谷区の血気盛んな若者達も、染が谷の坂道を越えて知井村に至り、多くの踊り子の中に混じって終夜踊り通すことを毎年の楽しみの一つにしていたのである。 |
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| ところがそのうち若者達は、このように盛大な祭りが続くのは八幡様の御心霊のせいであろうと思い、その御心霊をわが村にもお祀りしたいと考えるようになった。そしてついに謀をめぐらし、密かに御神体と思われるものを奪って帰った。 |
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| それからは、ことが発覚して咎められるのを恐れて知井村へ行くことをやめるとともに、奪い返されるのを警戒して、人目に付かない場を選んで御神体を転々と移し替えた。そのため社殿も極めてお粗末なままで密かに祀り続けてきたという。 |
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| 幾年か過ぎた頃、小浜の材木商があまりにも粗末な社殿を嘆き、氏子中を励まして、正徳元年(1711)現在の地に社殿を挙築したといわれる。 |