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若狭町(上中)

不動堂
Fudodo


ふどうどう


上中町内の脇袋(わきぶくろ)にある地名で、土地の人は“フロンドウ”と呼んでいる。
「南山縁起」には、昔から滾々(こんこん)と湧き出る泉があり、椿の老樹の下に不動堂があったが、屋根が大破したと記されている。後世になって、この土地出身の信徒の寄進によって本尊も祠も再建されて、現在に至っているが、祠の下にある泉は、年中水量が減ることなく湧き出ていて、水田の用水に利用されている。この近くある巨大な石垣の残る邸跡は、この水を利用して酒造業を営んでいた宅の跡である。
この水は延命長寿の水といわれ、不治の病の病人でもこの水を飲めば快復するとされ、近郷の人に重宝がられている。信心深い老婆が、死にかけていた鶏にこの水を飲ませたら元気を取り戻したとも伝えられている。夏の旱魃で井戸水が涸れて出なくなると不動堂の水を汲みに言ったものだと故老は伝えている。


不動堂の水
土地の人には「不動堂」の水と呼ばれる
霊験あらたかな水である。      






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