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| 若狭町(上中) |
| 『昔、白屋(三方町)にお石という娘がいた。この娘が、山越えして新道の山奥にある池の尻(池の谷(いけんたに))へヨモギ摘みに来たところ、大きな池があったので、池のそばで一休みして水に顔を映して髪を結うことにした。ところが、お石はあまりに美しかったので、ここに住んでいる大蛇に取り憑かれて自分も蛇の姿になってしまった。 |
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| 家族が心配して池の近くまで来ると、お石の声がして「私はもう家に帰ることができません。ここの主になるためおこわ(赤飯)を一斗蒸して持ってきてくれ」と頼んだ。お石の親が「おまえの子供が乳をほしがって泣いている」というと、お石は「私の目の玉の一つを渡すから泣いたら舐めさせてくれ」といって目の片方をくりぬいて渡した。その時からここに住むヘビや蛙は片目であるといわれている。お石の親が、おこわをおひつごと池に投げ入れると、お石は渦を巻いて池の中へ沈んでいったという。』 |
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今でも、新道集落の天竜池の明神(蛇神さん)は大蛇になったお石をお祀りしたものといわれ、8月1日は祭礼の日となっている。 昔から、子供の願いを聞いて下さるとか雨乞いの神であるといわれ、遠近を問わず参詣する人がある。 |
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| 祠 |
蛇になったお石が時々姿を見せるので 祠を建てて祀ったとも言われている。 |
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