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若狭町(上中)

上中町
Kaminakacho

かみなかちょう


上中町は、名田庄村と共に遠敷(おにゅう)郡に属する。昭和29年に鳥羽・瓜生(うりゅう)・熊川・三宅・野木(のき)の5村が合併して町制をしいた。
これら旧5村、いずれも海に面していなかった。だからもちろん現在の上中町も海に面しない。遠敷郡は海のない郡なのだ。両町村が東西から挟む形の小浜市は「海のある奈良」といわれるのにおもしろい。福井県は「越山若水」といわれ、越前は山、若狭は海が特長なのにその若狭で海に面しないというのはおもしろい。
福井県内には大小3000もの古墳があるといわれるが、その内の数百基もがこの町にある。日笠の上船塚、脇坂の西塚、上之塚など5基はいずれも古墳時代中期の前方後円墳で、国の史跡指定。相当古い時代からここにクニがあったことが窺える。
末野集落の恵比寿神社辺りには、遠い昔の窯跡が多く散在している。陶器づくりが盛んだったようで、「陶野」が末野になったようだ。
車がなかった頃、小浜に揚った鯖などの魚は、北側沿いの若狭街道を京の都に担いで運ばれた。鯖街道。熊川の宿跡にそれを偲ぶことができる。逆に、北側は、熊川辺りの上流部から三宅で鳥羽川と合流し、野木辺りまでが中流部、そして小浜市に入る。上中町に海はないが、北側の上・中流部がある。
松田 十泊






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