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若狭町(三方)

遊子
Yushi


ゆ う し


常神半島の幹線である県道は、急峻な山の中腹から若狭湾を見下ろす形で曲がりくねって続いている。付け根にある塩坂越(しゃくし)集落から少し入ったところに、こじんまりとした遊子集落がある。砂浜を前にして背後を山に囲まれた14戸の集落である。
地名の由来は分からないが、読んで字のごとく、幼い子らが海岸に遊ぶ微笑ましい情景が、そのまま地名になったといっても納得できるような、海と山と少しの農園が穏やかな雰囲気を漂わせている。
古老の話では、先祖は遠く丹後から移り住んだということらしい。海に面しているので、漁業も営んできたが、僅かな田畑や山もあるので、農業のほうが主であったようだ。また、古くから製塩も行われ、9戸が製塩に携わり、多いときには5斗俵にして700俵を生産したと伝えられている。昔は25戸あり、限られた土地での生活は厳しく、農閑期には海産物の行商に出たり、江州や丹後まで出稼ぎに出かけて生活を支えてきたという。山裾には、古くは桐実(ころび)や養蚕のための桑畑があったが、現在は特産の梅に変わっている。
昭和40年代に入り、遊子の主産業は民宿に移った。子供や大人達の安らぎの里として遊子がいつまでも繁栄するよう、民宿11戸が積極的に経営に取り組んでいる。


遊子海岸遊子集落
遊子から眺める夕日は
絶品である。     
レインボーラインから
望む遊子集落。    


ひとくちメモ
暖地性の植物のカゴノキは、若狭湾沿岸が北限となっている。中でも、常神半島遊子集落の隣、小川集落にあるカゴノキは、周囲役5.1mあり、県の天然記念物として指定されている。
また、小川海岸には、釣り上級者だけでなく家族連れも楽しめる「海釣り公園みかた」があり、4月〜11月いっぱいまで釣りができるようになっている。






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