美浜という地名は、美しい響きを持った地名だと思う。語韻だけでなく、視覚的にもわかりやすい。 この地名を見たときに、「きっと浜(海岸線)の美しい土地なのだろう」という思いがわいてくる。たしかに、敦賀から金山バイパスを抜けて美浜に入ると、海岸線の続く景観が広がる。 |
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| 面白いと思ったのは、町の中に「市」とつく地名が幾つかあることである。町の中に市がある といっても、もちろん行政区分としての「市」ではなく、町の中に市があるわけでもないので、ひょっとすると昔は市(いち)が立っていたのではないかと想像してみたりする。 |
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| 個人的な話だが、久々子湖畔の早瀬という集落に親しくしていただいている日本酒の蔵があって、時折訪ねていくことがある。早瀬という地名もまた想像するには都合がいい字で、多分潮の流れが速いところだったところから付いたのではないか、と思ったりする。もちろんこんな想像をする背景には、瀬というのが水流の急なところという語であることを知っていて発想することなのだが。それはともかく、あるときこの蔵の蔵元からかつては早瀬浦所属の北前船もあったのだという歴史を聞かされ、やはりこの地名は海に関係があったに違いないとの想いを深めたものだった。その船頭は統率力や算盤勘定に優れただけでなく、航海術にも並々ならぬ才能を発揮したのだそうである。 |
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| その早瀬に近い久々子(くぐし)、日向(ひるが)などもまた、難読地名といっていいだろう。日向などは宮崎県の日向(ひゅうが)とのつながりを連想させる地名である。 |
| 甲斐崎 圭
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