Home
敦 賀 市
晴明
Seimei


せ い め い


陰陽師の「阿部晴明」は、異国文化の流入が多い当地敦賀に住んだことがある。現在、私立博物館の程近くに、阿部晴明を祀る晴明神社がある。このあたりに立つと少し不思議な感じがする。それは、戦前の町並みと戦後の町並みが混在しているからである。低く小さめな家が密集し、あちこちに倉が建っている。道路が急に狭くなり、家の軒下が迫り、大型の車は通行不能な道が長くのびている。これは、明らかに人が歩くか荷車が通るための道で、戦前の町並みである。敦賀は戦災で焼野原になった筈なのに、何故ここには戦前のものが残っているのだろうか。
時代を遡ってみると、南北朝動乱の時代、金ヶ崎を中心にした戦いの兵火は市中にも及んだという。また、織田信長の朝倉攻めの際、神仏を一切否定するまさに悪鬼のごとき織田の焼き討ちにとり、敦賀は戦火に覆い尽くされた。晴明神社は鎮火の神でもある。この二回とも、戦火は神社附近にて鎮まり、この一帯は難から免れたと伝えられている。にわかには信じ難い話であるが、昭和20年7月の戦災でも同様の事が起こった。これは幾多の生き証人がいる。実際に現場に立ち戦前の町並みを感じる時、南北朝でも織田の時代でも同様の事が起こったに違いないと思うのである。
近年は晴明ブームだという。晴明神社の祭壇下には、彼が使ったとされる祈念石が安置されている。人知れずこの小さな神社を訪れ、祈る人々は絶えることはないだろう。
晴明町では毎月第3日曜日に朝市が開催される。出店は戦火を免れた町並みと調和し、独特の雰囲気をかもしだして大きなにぎわいをみせている。


晴明神社
星型マークは魔を封じ込め人々を災いなきところへ導くという。






©(社)若狭湾観光連盟(小浜市小浜白鬚112・白鬚業務棟2F) All rights reserved.
このサイトの画像・記事等の著作権は(社)若狭湾観光連盟に帰属しています。
データの再利用および無断転載は堅くお断りいたします。
TEL 0770-52-7701