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若狭路難読おもしろ地名

若狭
Wakasa

若 狭 説 話


その壱古代朝鮮語説
若狭は、古代朝鮮語では「ワカソ」=行き来という意味からきたのではないか。奈良も、「都」が訛って当て字にされたと言われている。
奈良時代から平安時代にかけ、東は今津に続く若狭街道、西は丹後街道、南は近江・丹後・山城への交通が開けた。古代から生活の道または官道としての役割を担い、都からの文化をもたらした道である。それらの街道を行き来した道の集まる土地から由来。
または、若狭の神社には、大樹タブの木があり、その「タブ」は朝鮮語の方言に見られる「舟」を意味する「タンブイ」から由来する。この木で舟を作って「行き来」=「ワカソ」した。更に、「来る/行く」は、「ワツソウ/カツソウ」と言い、続けて言うと「ワカツソウ」になる。
その弐伴信友による稚桜部(わかさくらべ)説
『日本書記』の履中記に、膳臣余磯(かしぐでのおみあれし)が天皇に献酒したとき、時ならず咲いた桜の花弁が盃の中に落ちたのを愛でて、膳臣を稚桜部臣と名付けたという。若狭の名はないが、膳臣が変えた名に由来する。
その参21代天皇雄略(456年)説
21代天皇雄略が、美女を諸国に求めるに当たり、その意に適するものが全く影を見せず、若狭国より容姿端麗な年の若い者を薦めたところ、漸く天皇の意中に適った。年齢はまだ若いのだが大変可愛がり、国名を「和加左」と命名した。
その四『風土記』説
『風土記』によると、男女2人が海郷より来たが、その年齢を知る者はなく、しかし不老で少年のようであったので、国名を「和加左」と名付けた。また、この男女は夫妻として上下の神であるとも記してある。
「和加左」は「若狭」と同じ語で、上下というのは小浜の遠敷の神々、若狭比古・若狭比売として祀られている。
その五天日槍(あまのひぼこ)来朝説
第11代垂仁(すいにん)天皇(BC29年)の時代、新羅王の子である天日槍(あまのひぼこ)が来朝し、若狭にその足跡を残して、兵庫県に位置する井石町に土着帰化した。この時期に大加羅の王子である都怒我阿羅斯(つぬがあらひと)が来朝して垂仁天皇に仕え、角鹿(つるが)の地名の起こりとなっている。
小浜市鯉川の天日八王子社、高浜下車持の高森神社、大飯町父子の静志神社には、いずれも天日槍を祀られている。
『日本書記』第25代武烈天皇即位前記によると、大臣平郡眞鳥が武烈天皇と大伴金村に殺される時、燃えさかる火の中で塩を呪いつつ死んだ。しかし、その時、角鹿の海の塩だけ呪い忘れたため、その後も角鹿の塩だけは天皇の所食となった。この塩は若狭三方・美浜・小浜方面の塩でもあり、若狭地方は都への食の道となった。
その六神功皇后出兵説
第14代仲哀天皇と神功皇后=息長帯比売命(おもながくらしひめ)が角鹿(敦賀)に来た時、仮宮を建て、これを笥飯宮といった。
角鹿を発った後、九州筑紫の熊襲(くまそ)が天皇の怒りをかい、神功皇后が出兵する。皇后は船の上で食事を取った時、海鰤魚(こだい)が多く、船べりに浮き上がって巡幸を楽しんだ。この名残が、若狭小鯛と呼ばれる所以となったという。
この時、神功皇后は懐妊し、海岸の近くで出産して、その子が15代応神天皇となる。その時の絵馬が上中一言神社・小浜八幡神社に奉納されている。
海辺の近くには気比大明神が祀られている。これは、ご碇治所に御威積を畏れみて御霊を祀ったものと考えられる。
その七若狭浦説
若狭地名は、福井県若狭、小浜市『若狭浦』伝えでは、もともと西側の山を隔てた西浦に集落があったが、疫病のため東浦と呼ばれていた現在の地に移住し、若狭と名乗った。元和3年(1617年)徳川秀忠の時代、矢代浦区に山請をしていた文書が記される。


若狭ノ郷(広島県広島市)
平安期に記されている郷名。「和名抄」安芸国佐伯郡十二郷の一つ、天長10年10月9日に「佐伯郡人若桜部継常」とある。
若桜郷(鳥取県若桜町)
平安期に記されている郷名。遺跡地名として鎌倉からの若桜郷、近世の若桜村、現在の若桜町若桜がある。
若佐野村(富山県)
平安期村名。新川郡若佐野村「彩色奇麗、形象非常」な慶雲が見えたことを奏したと記す。
若刺道(富山県新川郡)
奈良期に見える道名。


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